はじめに
大きな建物を、街のように歩けるようにする
Dropbox のアプリは、最小限で連続した画面です。一方、本社の感じ方は場所ごとに大きく変わります。スケール、素材、色、感覚の手がかりを変えることで、気分と働き方ごとに違う場所をつくりました。
その結果、大きな建物を歩くことが、目印と行き先をたどって街を歩くことに近くなります。以前のオフィスは通路の音で仕事がしづらく、作業と協働の場所が一様で、自分の席に「家」の感覚がありませんでした。創業者のドリュー・ハウストンは「空間の違いを語る物語の乗り物がほしい」と話しています。
01|ロビー
鏡が、街との境目を消す
ロビーには大きな鏡があります。通りを歩く人が、そこに自分の姿を見る。Dropbox が街の映し鏡になる、という考えです。
中央には特注のベンチが置かれます。Matthias Pliessnig との共同制作で、外にいる感覚を中に持ちこむ、土や大地を思わせる造形です。ロビーは「村を囲む野原」のような移行の場所になりました。



02|集中の部屋
暗さで、使い方を伝える
Deep Focus room は、暗く落とした部屋です。暗さ、濃い色、すっきりした線で、集中して書く場所だと伝えます。
隣には映画から着想した「ウォールーム」が並び、急ぎの対応のための部屋になっています。

03|長机
向かい合って座り、画面は見せない
丸い角とやわらかい色の部屋には、濃い木の長机を置いて場所を落ち着かせました。
昔の大学図書館の閲覧机のように、向かい合って座りながら、画面はたがいに見えません。


04|ネイバーフッド
場所ごとに、性格を変える
フロアは性格の違うネイバーフッドに分かれます。青と白の模様の場所、オレンジのラウンジ、棚の並ぶ部屋。
どこにいるかが一目で分かるので、待ち合わせの説明が短くなります。



05|窓辺
本とカーテンのある、静かな一角
窓辺には本とカーテンのある一角があります。
村の中に、一人になれる家が点在している、という作りです。

