世界の有名企業のオフィスを、見に行こう。
オフィス › マラネッロ(イタリア) › FERRARI

マラネッロ|自動車

Ferrari e-building|生産と管理をひとつの光る箱に入れ、屋根で1.3メガワット発電する

マラネッロの Ferrari の生産拠点に、2024年に加わった e-building です。乳白色のガラスが連続する外壁は、夜になると明かりの灯台になります。設計した Mario Cucinella Architects の公式資料から、この建物をご案内します。

会社 Ferrari場所 マラネッロ(イタリア)広さ 建物 42,500 sqm・敷地 130,000 sqm高さ 最高25メートル・主要2層と中2階2層設計 Mario Cucinella Architects(外装と主要な内部空間)公式サイト ferrari.com ↗
夕方の e-building。赤い柱に Ferrari のマーク
夕方の e-building。赤い柱に Ferrari のマーク

はじめに

工業の建築を、環境に配慮して建てる

e-building はマラネッロの生産拠点の北側に建ちます。敷地全体は130,000平方メートル、建物は42,500平方メートル。主要な2層に中2階2層が加わります。

この建物には生産と管理の両方が入ります。内燃機関とハイブリッド、そして将来は電動のフェラーリがここで生産されます。生産の場と働く場を分けずに、ひとつの建物に収めた点がこの計画の特徴です。

01|ファサード

昼は風景を映し、夜は灯台になる

外壁は、乳白色のガラスが連続する光るファサードです。下部には仕上げの違うプレキャストのパネルがリズムをつくり、透明なガラスの部分から中が垣間見えます。

半透明の素材が建物の輪郭をほどき、昼は周囲の風景を映します。日が落ちると、明かりの灯台になります。

夕景の外観を別の角度から
夕景の外観を別の角度から
昼のファサード
昼のファサード
青空とファサード
青空とファサード

02|角

折れた面が、表情を変える

ファサードの角は、見上げる角度で表情が変わります。

均質な箱に見えて、近づくと素材の違いが分かる作りです。

ファサードの角を見上げる
ファサードの角を見上げる
夕方のファサードの角
夕方のファサードの角

03|緑

ガラスの向こうに、赤い花と植栽

テラスには植栽が置かれ、ガラスの向こうに緑と赤い花が見えます。

生産の建物に緑を持ちこむ判断が、この建物の性格をつくっています。

植栽のあるテラスとファサード
植栽のあるテラスとファサード
ガラスの向こうの赤い花のプランター
ガラスの向こうの赤い花のプランター

04|生産の場

赤い柱と、吊られた植栽

生産フロアには赤い柱が立ち、天井から植栽が吊られます。工場でありながら、色と緑がある場所です。

車の組み立てが進む横を、人が歩きます。

生産フロア。赤い柱と吊られた植栽
生産フロア。赤い柱と吊られた植栽
生産フロアと車
生産フロアと車
生産フロアと赤いフェラーリ
生産フロアと赤いフェラーリ

05|環境

NZeb 水準と、1.3メガワットの太陽光

環境性能は NZeb 水準、クラス A2 の認証です。屋根には1.3メガワットの太陽光発電が載り、空調はヒートポンプです。

材料は再生可能で低排出の認証品を使い、雨水を集めて建物で再利用します。既存の工業用地の上に建て、新しい土地を使いません。古い建物の解体でも二酸化炭素を減らしました。

製造と組立のための設計(DfMA)によって現場の組立を最適にし、製作と施工中の環境負荷も抑えています。

赤い手すりの階段
赤い手すりの階段
会社Ferrari ↗
設計Mario Cucinella Architects
写真©Duccio Malagamba(Mario Cucinella Architects 公式プロジェクトページ)
出典Mario Cucinella Architects「The e-building of Ferrari」
出典URLmcarchitects.it ↗
OFFICEMILL