はじめに
工業の建築を、環境に配慮して建てる
e-building はマラネッロの生産拠点の北側に建ちます。敷地全体は130,000平方メートル、建物は42,500平方メートル。主要な2層に中2階2層が加わります。
この建物には生産と管理の両方が入ります。内燃機関とハイブリッド、そして将来は電動のフェラーリがここで生産されます。生産の場と働く場を分けずに、ひとつの建物に収めた点がこの計画の特徴です。
01|ファサード
昼は風景を映し、夜は灯台になる
外壁は、乳白色のガラスが連続する光るファサードです。下部には仕上げの違うプレキャストのパネルがリズムをつくり、透明なガラスの部分から中が垣間見えます。
半透明の素材が建物の輪郭をほどき、昼は周囲の風景を映します。日が落ちると、明かりの灯台になります。



02|角
折れた面が、表情を変える
ファサードの角は、見上げる角度で表情が変わります。
均質な箱に見えて、近づくと素材の違いが分かる作りです。


03|緑
ガラスの向こうに、赤い花と植栽
テラスには植栽が置かれ、ガラスの向こうに緑と赤い花が見えます。
生産の建物に緑を持ちこむ判断が、この建物の性格をつくっています。


04|生産の場
赤い柱と、吊られた植栽
生産フロアには赤い柱が立ち、天井から植栽が吊られます。工場でありながら、色と緑がある場所です。
車の組み立てが進む横を、人が歩きます。



05|環境
NZeb 水準と、1.3メガワットの太陽光
環境性能は NZeb 水準、クラス A2 の認証です。屋根には1.3メガワットの太陽光発電が載り、空調はヒートポンプです。
材料は再生可能で低排出の認証品を使い、雨水を集めて建物で再利用します。既存の工業用地の上に建て、新しい土地を使いません。古い建物の解体でも二酸化炭素を減らしました。
製造と組立のための設計(DfMA)によって現場の組立を最適にし、製作と施工中の環境負荷も抑えています。

