はじめに
街の風景の一部として、高さを引き受ける
Roche と Herzog & de Meuron の協働は1990年代に始まりました。30年のあいだに建物の連なりが生まれ、直近が高さ178メートルのオフィス棟 Bau 1 です。完成したとき、スイスでいちばん高い建物でした。
続く Bau 2 は205メートル・50階。2022年9月2日に開業し、再びスイスで最も高い建物になりました。ジャック・ヘルツォークは「塔は街の風景の一部になった。街にとっての里山のようなものだ」と語っています。
01|二つの塔
段の付き方が、違う表情をつくる
Bau 1 と Bau 2 は対になる関係です。ファサードは似ていますが、段の付き方が違うため、街のどこから見るかで表情が変わります。
工期は5年、2021年に完成しました。

02|ファサード
白い縞と、均質な白
ファサードは全面がガラスで、透明な部分と、白く不透明に印刷された部分が水平の縞をつくります。
日よけを下ろすと縞に見え、日陰に入ると均質な白に見えます。見る角度と天候で、建物の見え方が変わります。


03|緑
室内に、緑の壁を立てる
Bau 2 では、Bau 1 のファサードを受け継ぎながら内装をさらに展開しました。
室内には緑の壁が立ち、白い面とガラスの間仕切りの中に、色と湿り気を持ちこんでいます。



04|集まる
キッチン、ブース席、バー
打ち合わせのテーブルとキッチンが並ぶ場所、ブース席のカフェテリア、そしてバーカウンター。働く時間の合間に立ち寄る場所が、階の中に用意されています。
木のロッカーが並ぶ一角もあり、荷物を置いて身軽に動ける作りです。




05|階段
木のらせん階段で、階をつなぐ
塔の中には木のらせん階段があります。高層ビルでは階の行き来がエレベーター頼みになりますが、ここでは階段が上下をつなぎます。
上から見下ろすと、木の踏み板が渦を描きます。

