はじめに
水平のキャンパスを、縦に積み替える
テック企業のフロアプランは、もともと水平でした。シリコンバレーの広いキャンパスに合わせた形です。会社が都市の中に移ると、その向きはしばしば垂直になります。
それでも、現代の働く場所を形づくる水平の価値は失われません。フラットな階層と、形式ばらない働き方です。Yelp のアイデンティティはコミュニティにあります。事業者のコミュニティと、それについて語る声のコミュニティです。その考えを社員のあいだにも広げるため、オフィスは8つの階の上下に設備を積み上げました。
01|Yelp Central
9階の受付が、上下への起点になる
受付は積み重なった階のまん中、9階にあります。来訪者はこの中心に着き、エレベーターで上か下の目的地へ向かいます。
ジェネラルストアを主題にした遊び心のある設計で、商品の陳列、飴の瓶、レジまであります。ただしすべて設計で、売り物はありません。


02|Coffee on 8
8階のコーヒーも、売り物ではない
8階のカフェのコーヒーも売り物ではなく、社員と来客に無料です。
ダグラスファー、レッドオーク、ウォルナットの板を張った本格的なコーヒーバーが、赤いレンガの内装と特注の照明のある席を束ねます。レストランのような空気が、上下の階から社員を引き寄せます。


03|縦のキャンパス
どの階で降りても、自分の場所
各階に特注の場所と、形式ばらない打ち合わせの場所をつくることで、O+A の設計はシリコンバレーのふつうのテックキャンパスをひっくり返しました。
Yelp の社員は、自分の席のある階だけでなく、キャンパスのすべての階を使います。どの階でエレベーターを降りても、そこを自分の場所だと思えます。


04|働く場所
木の天井の下の、開かれたフロア
執務フロアは木の天井の下に広がります。
受付とカフェで遊んだぶん、働く場所は落ち着いた作りです。

